ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第8号のテーマは「いのち」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第8号* (冊子印刷用PDFファイル 1212KB)
01 生物学・自然界
「生命とはなにか?」あなたはこの質問に答えることができますか?
無条件に大切とされている「いのち」ってそもそも一体なんなのでしょう?
“科学界のインディー・ジョーンズ”と呼ばれた生物学者 長沼毅さんは、ありとあらゆる辺境の地へ向かい研究を続けています。時には南極−北極、砂漠に深海まで…! 生物学者を目指す人もそうでない人にも読んでほしい! 長沼さんの行動力や考え方にあなたもきっと刺激を受けるはず。
生物学の礎にして、「もっとも世界に影響を与えた本」といわれる『種の起源』。「自然淘汰により生物は進化する」という画期的な理論を築き上げたダーウィンは、どのように独自の思考を組み立て、歴史的名著を書き上げたのでしょうか?
ボリュームを大幅に圧縮し、言葉も平易に置き換えてリライトすることで、ダーウィンの思考過程がより明確になりました。
コンパクト版にアップデートされた『種の起源』を感じてみてはいかかでしょうか?
ある夏休み、ひとりで留守番することになった樹(いつき)。
やったー! これでゲームもやり放題!
…いつものようにゲームを始めようとしたら、画面に“誰か私の声を聞いて”と不思議なメッセージが表示されて、気がつくと目の前に広がるのは緑の王国(グリーンフィールド)だった。
勇者として召喚された樹は、果たして王女サラと共に緑の王国の危機を救うことが出来るのか? そして明かされる敵の正体とは?!
読めば思わず心から温かなものが溢れてしまう。物語を通して命の尊さを教えてくれる温かい作品。
空を飛ぶイカ、大口を開けて笑うホヤ、枯葉に化ける魚、等々。
何でこんなわけのわからない生き物がいるの? この生き物は何故こんな風に進化したの?
時に合理的に、また時に珍妙とも言える様々な奇怪生物の生態を、リアルなイラストと共におもしろおかしく、でも詳しく解説。人間視点から見ればとんでもなく不可思議に見える変な生き物達も、生き物視点から見ればその姿・性質にはきっと意義があるのです、多分…。
「永遠の命か? それとも短くても充実した命が幸せか?」
こんなことを考えた時はありませんか? 答えは決して出せないけれど、この本には濃密で非情で、そして崇高な命の物語があります。
私たちの身近にいる迷惑で恐いハチ。普段、ほとんど興味はありません。でも、この物語を知った後は、ハチや昆虫達の生きざまが強烈に胸にせまり、彼らを見る目が一変するかもしれません。
ネットや図鑑を越え、リアリティーにあふれる科学読み物としても良質です。そして何よりも、引き込まれる物語には「さすが百田さん!」と感嘆します。一気読みを保証します。
レジ袋が有料化したり、飲食店のプラスチックストローがなくなったりと、様々な場面で「SDGs」という単語を聞くようになりました。ティーンズのみなさんは、環境に配慮した生活を送っていますか?
この本は、作者が実際に撮った、ポイ捨てされたゴミや、ゴミによって壊された自然の写真が紹介されています。写真に収められたゴミたちの切ない表情に、「命」は動物や植物だけでなく、モノにもあるんじゃないかな? と考えさせられます。
限りある資源を大切にして、地球の命をみんなで守りませんか?