ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第11号のテーマは「あつい!」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第11号* (冊子印刷用PDFファイル 1226KB)
01 青春がアツい
コロナ禍の夏休み、成瀬がまた変なことを言いだした。もうすぐ閉店してしまう西武大津店の生中継をローカル番組で毎日流すので、ライオンズのユニフォームを着て映り込もうというのだ。成績優秀、なんでもこなす成瀬がストレートに駆け抜けていく。 その他にも熱いエピソードがたっぷりで、思わず引き込まれてしまいます。ローカル色たっぷりで滋賀出身の人はさらに楽しめるかも♪
演劇部部長のさおりは高校最後の1年を迎えていた。地区大会突破を目指し日々練習を重ねていたある日、新任の熱い先生がやってきた。劇作家であり演出家、劇団も主宰している作者が書いただけあり、演劇をする様子がとてもリアルに描かれていて、読み進めているうちに一緒になって応援したくなる。部員や先生の情熱が伝わり感動する物語。
宮沢賢治の「銀河鉄道」など、登場作品の内容も少しわかるところにお得感もある、おすすめの一冊。
成績もそこそこ、特別秀でていることがあるわけでもない、家族との関係に悩みを抱えている高校1年生のみちる。彼女はひょんなことから気乗りしないままに100kmを歩く大会に出場することになってしまう。幾度となく心が折れそうになるが、途中で出会う人々と言葉を交わすことで一歩ずつ歩みを進めていき…。
実際に開催されている三河湾チャリティー100km歩け歩け大会が舞台になっているアツい青春小説。
沸点より熱い?と読んでみたら、温度ではなく角度のことだった。
椅子が大好きで、デザイナーになりたくて、でも安定を求める父親はまったく聞く耳を持たない。
そんな中3の夏、自分以上に椅子に対する知識を持つ相棒を得て、「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦することに!
中学生のうちに、自分の進む道をはっきり決められるなんてすごい!
そのうえ一緒に夢中になれる仲間と出会えるなんて…そんな熱い少年のお話です。
私が中学生だったころ、クラスで過ごす時間より厳しくも楽しい部活の時間が好きでした。今でも仲の良い友達は当時のクラブメイトです。
そんな中学・高校の部活動が、今、大きく変わろうとしています。先生の働き方改革の一環で、活動場所や指導者を地域に移行しようとする動きが進んでいるためです。部活は今後どうなっていくのか、また放課後の時間をどのように過ごすのか、自分で考えるための参考になる1冊。