ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第6号のテーマは「理系!vs 文系!」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第6号* (冊子印刷用PDFファイル 2,788KB)
04 理系だけど文系? 文系だけど理系?
親友をなくした少女。周りになじめない中1理系女子スージーは親友の死の原因を猛毒クラゲと推測し、単身オーストラリアの専門家のもとへ行こうとするが…。 親友の死の原因究明のために仮説を立証しようとする中、徐々に浮かび上がってくる親友との記憶と軋轢。 言葉を失うほどの悩みを抱え、家族やクラスメイトとの関係に傷つきながら、それでもスージーは自分の考えを証明しようと果敢に計画を実行していく。 クラゲの生態や理科的知識をからめて、思春期の心の葛藤と成長を描く物語。
工学部の大学院でドクターコースに在籍している窪居佳那は、日々「どきどき」を追い求め過ごしている。
それがストーカーまがいなことでも、上質のどきどきを味わうためなら何でもしてしまう。
そんな彼女を一番どきどきさせるのは、指導教官の教授だと思っていたのに…。
佳那の無謀とも思える行動にどきどきし、最後のどんでん返し(?)にもどきどき。終始どきどきしっぱなしの1冊です。
科学分野で天才的なセンスをもつ大学院生・藤村桂一郎。しかし、彼はあることをきっかけにスランプに陥ってしまう。
あること、それは“恋”だった。
指導教官の秘書に恋をした藤村の前に現れたのは、死神カロン。彼女は藤村の恋と、スランプからの脱出を手助けするという。
だがカロンの申し出には秘密があり・・・。
理系草食男子をめぐる恋愛とミステリー、そしてちょっぴりのファンタジーが交じり合ったストーリーをどうぞ。
歴史以外の勉強はからっきしなのに、潜在能力試験で全国一位をとってしまったせいで、大学の医学部で研究をすることになってしまった曾根崎薫(14)。
一位を取ったのもワケありなうえ、医学のことなんてからっきしの薫だが、
しょっぱなからとんでもない大発見をしてしまったことで、大人たちを巻き込んだ騒動に発展していく。
著者の人気作「田口・白鳥シリーズ」でお馴染みの、東城大学医学部付属病院が舞台となっているのも要チェックです。
天才神父コンビ、平賀とロベルトは、科学技術と暗号読解術を駆使して世界中の奇跡を調査するバチカン所属の『奇跡調査官』。
2人は奇跡申告の調査のため、セントロザリオ教会を訪れる。そこで待ち受けていたものは、奇跡か、陰謀か…。
「奇跡」って聞くと胡散臭く感じてしまうそこの君! この2人は「真の奇跡をみる」ために徹底的に原因を調査し、証明していきます。
出来事には必ず原因があると思い出させてくれる物語は、きっと君の探求心を満たしてくれるはず。
シリーズ既刊18冊。マンガ化やアニメ化もされているよ!
19世紀後半、進化論の衝撃に揺れるヴィクトリア朝のイギリス。化石捏造疑惑の渦中で死んだ博物学者の牧師と、嘘を養分として育つという木の謎。
14歳の少女フェイスは、父の死の真相を探ろうとするのですが…。知的好奇心に溢れ、自然科学の道を志したいと願う主人公は、現代の自由な女性や
リケジョ(理系女子)の走りかもしれません。女性が抑圧されていた時代を舞台にしたファンタジーとしても、ミステリーとしても楽しめるお話です。
コスタ賞の大賞と児童文学部門賞のダブル受賞作。