ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!第6号のテーマは「理系!vs 文系!」
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 第6号* (冊子印刷用PDFファイル 2,788KB)
01 理系な人々、文系な人々
ヒュパティア、ハーダ・エアトン……みなさんはその名を知っていますか?
彼女たちは科学や数学で大きな功績を残した人たちです。しかし、恥ずかしながら私はこの本を読んで、はじめて彼女たちを知りました。
私みたいな人も多いのではと思います。なぜなら、彼女たちはどんなにすばらしい研究をしても
女性だという理由で学問の世界からしめだされ、存在を認められなかったからです。
しかし、彼女たちは諦めなかった。周りの反対や逆境に負けず、努力を続けてきました。
そんな先人たちの姿勢は、これからを生きる私たちに夢と勇気を与えてくれます。
日本人として二人目にノーベル賞(物理学賞)を受賞した朝永(トモナガ、と読みます)さんは、偉大な功績とは反対に、いつも人生に迷っています。 学生時代に早くも「田舎で余生を送りたい」と思い、研究所で働き出してからも「自分のようなものはいてもいなくても」と悩む。 挙句の果てには自分は物理が「それほど好きそうでもないようだ」という衝撃の告白! 朝永さんの人間臭いエッセイを読んでいると、物理という学問にぐっと親しみがわきます。
妙な題名、妙な表紙の写真、そして妙な著者名(ごめんなさいちゃんと理由があるのです)。 そんな奇妙な第一印象の本でしたが、熱量の高さに引き込まれました。印象的なのは、歩む道の過酷さもなんのその、自分の昔からの「好き」をどこまでも追うその姿。 正直今の社会で(理系に限ったことではありませんが)好きな研究を続けていくのは大変なことです。 「現実を見て考えよう」と言いつつ、それでも「好き」を追い続けるならそっと手渡したい本です。
地球の7割を占める海。その面積は3億3,000万平方キロメートルに及ぶが、これまで人類が探検できたのは、そのうちの5%にすぎない。
謎と不思議に溢れた海にいかに魅せられ、海洋探検家・海洋学者となったのか。そして、いま地球が抱える危機とはどんなものなのか。
海についてのQ&Aを含め、アメリカ大統領や、ロシア首相ともわたり合う「深海の女王陛下」の異名を持つ著者が、自らの経験を交えて語る。
あなたの好きな日本の偉人は誰ですか? 憧れの偉人には、実はとっても残念なエピソードがあるかもしれません! 『戦国』 『江戸・幕末』 『古代・中世・近現代』の選りすぐりの44人を、イラストをまじえて楽しく紹介。 「それでも憎めない」、「逆に好きになった」、「がっくりした」。 あなたはどんな感想になるでしょうか? ショックを受けた人、ごめんなさい!! 偉人達は皆個性的だったのです。あきれながらも結構歴史の勉強になりますよ。
性格の烈しい人が多い文豪。そんな文豪たちの友情はとても熱い! 寝る時間以外はいつも一緒だったから 男色関係を疑われた佐藤春夫と堀口大學、川端康成を新婚旅行に同伴させようとした横光利一など 全13組の文豪たちの友情が紹介されています。自我の強い人が多いので、ケンカや論争も激しく面倒くさいことも多いのですが、 お互いを尊敬しあい高めあう友を持てた彼らが羨ましく思えます。
みなさんはパワースポットに足を運ぶことはありますか? 全国にはさまざまな種類のパワースポットがありますが、
「お坊さんに会いに行く」ためにお寺を訪れてみるのはどうでしょう。この本を読んでみると、お坊さんやお寺に対して
親近感が沸いてきます。中にはイケメンなお坊さんもいたり…?!
どんなきっかけでも、古くからの文化に触れることは素敵なことだと思います。
ぜひ、自分なりの日本文化の楽しみ方を見つけてみてください。