ティーンのためのAichi Librarians' Choice
　あるく

愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ！第3号のテーマは「友だち！」
編集：愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会

PDFファイルはこちらから→ Ａ・Ｌ・Ｃ　あるく 第3号* （冊子印刷用PDFファイル　676KB）

02　部活やろうぜ！

 『ぱらっぱフーガ』　竹内 真／著　双葉社　2015.3

♥♥吹奏楽への情熱をハートフルにコミカルに奏でた青春組曲♥♥
有人と風香は、中学の吹奏楽部でアルトサックスを吹く恋人同士。高校でも共に全国大会を目指そうと旺華高校を揃って受験した。が、有人がまさかの不合格、吹奏楽部のない羽修館学園に進学する羽目に。一方、風香は全国大会金賞常連の名門の洗礼を早速あびてしまう。どうなる、二人の恋と部活動!! 有人は中学の先輩やクラスメイト、校長先生、市会議員までも巻き込み吹奏楽部を立ち上げてゆく。高校生の男の子ってこんなにも才能を開花させる時期なの!!
♪♪♪有人とその仲間たちの行動力も必読です♪♪♪　　（あま市美和図書館　ＢＡＭＵＳＥＭＡＭＡ）

 『翼を持つ少女　BISビブリオバトル部』　山本 弘／[著]　 東京創元社　2014.12

ＳＦ小説が大好きな内気な少女・空は、同級生・武人に誘われ、ビブリオバトル部に入部、個性的な五人の仲間と活動を始める。友人関係で傷ついた空の“孤独”と「自分が好きな本を読んでいる人間が周囲にいない。感動や驚きを分かち合う者がいない。だから仲間を作りたい。自分の好きな本の魅力を少しでも広めたい。だが、なかなか理解されず、悔しさばかりが募る…」という本好きならではの“孤独”を持つ武人。彼らの関係はいかに!? 実際に出版されている紹介本は、多種多様。ビブリオバトル・シーンは臨場感と手に汗握るスピード感満載。関心のない分野の本でも彼らから紹介されると興味も湧いて、青春の熱き“戦い”に参加して、彼らと友だちになりたくなるかも!?　（常滑市立図書館　Akinto）

 『2.43　清陰高校男子バレー部　[first season] 』　壁井 ユカコ／著　集英社　2013.7

東京の強豪校から田舎の弱小バレー部にやってきたのは、ワケあり天才セッターの灰島公誓。高い身体能力を持ちながらそれを活かしきれない黒羽祐仁とは幼馴染だったが、灰島とチームの間に大きな溝ができてしまい、部はバラバラになってしまった。その後、進学した高校のバレー部に灰島の姿はなかった。だがバレー部主将・小田は灰島を入部させたいと考えていて…。
友だち、仲間、そしてライバルと様々な関係性が織り成す青春ストーリー。２巻も発行されています。　（碧南市民図書館　まる。）

 『うたうとは小さないのちひろいあげ』　村上 しいこ／著　講談社　2015.5

「短歌って、心の格闘技かもしれない。」思いがけず、短歌を読む「うた部」に入部した桃子。強烈な先輩や型破りな先生と関わるうちに、退屈な高校生活が、更に不登校の親友・綾美との関係が、少しずつ変わってきて…。
何気ない日常、どうしようもなく辛い現実、もどかしい恋心。短歌はどんな気持ちも、同じリズムで整えてくれるのです。本編に登場する沢山の歌も笑いあり涙あり。なかでも、後半の「短歌甲子園」での試合の詠み比べは圧巻です！ 言葉の力を再認識できる一冊、ぜひ手にとってみて下さい。　（安城市中央図書館　たきがわ）

 『キケン』　有川 浩／著　 新潮社　2010.1

大学でサークル活動に情熱を燃やすことが、大人になってからどれほど懐かしいものであるか。また、その経験がどれほど得がたいものであるか。渦中の学生には実感できないものである。そうしたことが、この本を読むことによって中学生や高校生にわかってもらえるなら、こんな素敵なことはない。ティーンズのみなさん、大学生になったら、勉強も大切だけれど、サークル活動で新たな友人を見つけることも大切だと思うよ。　（名古屋市瑞穂図書館　日向 司）