ティーンのためのAichi Librarians' Choice
あるく
愛知県内の図書館員が、ティーンのみんなにオススメの本を紹介するよ!創刊号のテーマは学校!
編集:愛知県公立図書館長協議会ヤングアダルトサービス連絡会
PDFファイルはこちらから→A・L・C あるく 創刊号*(冊子印刷用PDFファイル 379KB)
02 カラを破る
14歳の陽介は、父の不祥事から都内の名門私立中学を退学。叔母の運営する札幌の児童養護施設で、さまざまな事情を抱え過酷な環境を生きてきた中学生たちと暮らすことになる。「元医学生で元舞台女優でバツイチ」と、型破りな生き方ではあるが、自分で人生を切り開いてきた叔母。悩みを抱えながらも希望を捨てない仲間。そして、信じられる大人たちに支えられながら強くあろうとまっすぐに生きようとする陽介。「ぼく」から「おれ」への成長譚。(日進市立図書館 さえ)
みんなの初恋っていつ?このお話の主人公・結愛は中3で初めての恋を経験する☆結愛は成績優秀で真面目な優等生。恋バナや噂話ばかりするクラスメートに馴染めず、トモダチと呼べる相手もいない。卒業までの日々を目立たないようにひっそり過ごしていこうとしていた結愛に転機が!学校で一目置かれる存在である『あのひとたち』の一員、蒼井瞬に廊下でぶつかってしまったノダ!!それをきっかけに少しずつ結愛の日常は変化していく…。純粋で真っ直ぐな結愛の気持ちにみんなも心を動かされるハズ☆そして蒼井くんのカッコよさには注目だ!読み終わった後はラムネが飲みたくなるような爽やかさ☆(岡崎市立中央図書館 落花生)
ぼくは、目立たないように周りにあわせて生きてきた。でも、彼女はいつも自分らしく考え、行動している。ぼくはそんな彼女に憧れと尊敬を持つが、クラスから何かされるかもしれないと心配になる。けど、彼女の行動の裏には、大事な理由があった。それを知った時、ぼくは変わりたいと思い、行動した。その行動は、クラスにある変化をもたらし始める。高校生たちの切ない想いを綴った連作短編の青春ストーリー。(江南市立図書館 久那久)
放送委員の流之助が、校内放送の企画でアイドルをプロデュースすることになった。歌声とメッセージを録音し、給食中に放送するというアイデアだ。相談を受けた僕は「雨宮かえる」の音源を提供した。キュートで透明感のある歌声に流之助は満足した。しかし「雨宮かえる」の正体をぼくは教えることができなかった。覆面アイドルは、何年何組の誰なのか?企画はいつまで続くのか?恋の季節を告げるカエルの鳴き声が、「かえる」の恋を応援しているかのような、学園恋愛ストーリー。(半田市立図書館 まぬち)
数年前にできたばかりの聞いたことのない女子高校。「こんな高校に行ったって意味がないと思っていた」玲、雨の日も往復2 時間かけて自転車通学する千夏など6 名のクラスメイトが各々の視点を語る。高校2 年生の彼女たちが、歌をきっかけに前向きで進んで行く。玲は「ここで私は生きていくのだ」
と変化する。懐かしいような羨ましいような、自分の学生時に出会いたかった励まされる1 冊。(刈谷市中央図書館 大熊猫)
僕、曾根崎薫はごくフツーの中学1 年生。ちょっとだけ変わってるのは、パパが世界的ゲーム理論学者なことぐらいだ。そんな僕が、「大学で医学研究をしてみないか」って、突然スカウトされちゃった。しかも僕、どうやらすごい発見をしちゃったみたいで…!?学校って? 勉強って? 仲間って??フツーの中学生・薫が、「オトナたちの世界」の中で奮闘する姿を、コミカルな文章で描く1 冊です。(日進市立図書館 たけゆ)
北国のとある中学校に、不思議なジンクスが伝わっていた。それは卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる「あかずの教室」の扉が開くというもの。人生初の告白に奮闘する男子生徒、自称“ 本の森の番人で千二百歳” の司書の先生、一日でも早く大人になりたいと願う女子生徒……不思議なジンクスを巡り繰り広げられる、八つの物語。中学時代って、楽しいだけじゃない、みんな何かを悩んでいるんだ。そんなあの時を思い出す連作短編集。(武豊町立図書館 とめきち)