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【宗教】 大和姫命世記
大和姫命世記:1103266932 (PDF 25.66MB)
- 書名 大和姫命世記(やまとひめのみことせいき)
- 巻数 1巻
- 成立 鎌倉時代中期
- 出版書写年 近世期写
- 数量 1冊 43丁
- 書型(寸法) 大本(27.2×19.1cm)
- 注記 書名は巻首題、題簽とも「大和姫命世記」。「日本古典籍総合目録」の統一書名は「倭姫命世記」。
- 内容 「神道五部書」の一つ。記紀で垂仁天皇の皇女とされる大和姫命(倭姫命)が天照大神を奉じて各地を巡幸し伊勢に鎮座するまでの伝承を記す。
- 序・跋・奥書等 大治4年(1129年)12月27日「外権禰宜度会神主雑明(雅晴)判」、丁卯歳(1387年カ)5月「豊受大神宮禰宜正四位上度会神主章尚判」、応永25年(1418年)仲夏の書写年記あり。最後に「神祇管領長上従二位卜部朝臣 御判」とあり。 以上のうち、応永25年の書写年記までは、神宮文庫所蔵本(弘化3年(1846年)御巫清直による、上賀茂社岡本保可本の忠実な影写本)や、『大神宮叢書』が収録する諸本の奥書に共通するが、最後の「卜部朝臣」の名は他本には見えない。
- 蔵書印等 表紙に「や 第壱●」の蔵書票。遊紙に「尾張神祇局印」。巻頭に「高木家蔵」、「愛知県図書章」、「明治十九年八月点査章」、「尾州住人水野右馬允守勝蔵」、丸に「幡」の印(野口道直の蔵書印)。巻末に「尾州住人水野右馬允守勝蔵」の印。
- 備考 巻末に、天武朝(672‐686)の大神主とされる御孫(御気)が書写し、神護慶(景)雲2年(768年)に禰宜五目麻呂(五月麻呂)が撰集したとあるが、現在ではこれは後世の仮託とされ、実際には鎌倉中期の建治から弘安のころ(1275‐1287)の成立とする説(久保田収『中世神道の成立』)が有力である。
当館所蔵本は、冒頭(6行目途中まで)の記述が、上記の神宮文庫本など諸本と全く異なる。 - 文献 『大神宮叢書 度会神道大成 前篇』(神宮司庁,1957年)資料ID:1100489863 活字翻刻収録(底本:神宮文庫本)
久保田収著『中世神道の研究』(神道史学会,1959年)資料ID:1105394136 - 請求記号 Wラ/A201/ヤ2