デジタルライブラリートップページ尾張国風土記

【地誌】 尾張国風土記

尾張国風土記

尾張国風土記:1103283343(PDF 5.95MB)

  • 書名 尾張国風土記(おわりのくにふどき)
  • 巻数 1巻
  • 成立 近世初期カ
  • 出版書写年 安永~天明頃(1780年前後)写
  • 数量 1冊 13丁
  • 書型(寸法) 半紙本(23.0×16.3cm)
  • 注記 書名は巻首題による。「日本古典籍総合目録」の統一書名も同じ。題簽の書名「尾張風土記」。
  • 内容 8世紀に編纂が命じられたいわゆる「古風土記」ではなく、近世初期の成立とされる『日本総国風土記』の一部である。尾張国の沿革について簡単に記したのち、国内8郡のうち海部郡、中島郡、羽栗郡について、郡内の山、郷、川などを列挙し説明を加えている(各郡の郷は和名類聚抄の郷名とは全く一致しない)。丹波郡、智多郡、山田郡、春日郡、愛智郡については「脱簡」などとして郡名のみ表示。
    当館所蔵本は、奥書によれば、尾張藩士内藤東甫(閑水)(1728-88)が所蔵していたものを、尾張藩用人の人見桼(璣邑)(1729-97)が書写したもの。
  • 序・跋・奥書等 以下の奥書あり。
    「右一巻以伊勢長官蓮明院家本写畢(後略)/権少外記中原清職判」文亀元年(1501年)5月13日
    「尾張国風土記全計三巻以覚勝院僧正御本写之畢(後略)/十住心院心敬判」大永4年(1524年)3月27日
    「右之風土記二巻罹火災虫食纔為一冊而漸繕写即為袖玉。惜哉脱簡多而亦剰欠丹波知多山田春日部愛[智]之五郡。」(他本によると弘治3年(1557年)「権大宮司富成」による。以上は諸本に共通)
    「右以内藤閑水翁蔵本謄写畢。按延長中諸州風土記成則八百五十余年于此。然其地名不存十一于千百。可怪哉。聊書所見于冊頭以俟博物君子。人見桼」
  • 蔵書印等 表紙に「第五門」の蔵書票、文書課の備品票。巻首に「尾藩邸中記曹図書」、「愛知県図書章」の印。表紙題簽上部に印。
  • 備考 奥書を書いた人見桼はこの風土記を、諸国に風土記を勘進させた延長3年(925年)12月14日の太政官符(『類聚符宣抄』巻6、『朝野群載』巻21所収)によるものとみているようであり、それから「八百五十余年」とあるところから、書写年は1780年前後(安永~天明頃)と推測される。
    本文に、「埜子云」等の頭注あり。
  • 文献 今井似閑『万葉緯』(日本図書センター,1978年) 資料ID:1102514240 p603-612に「尾張国風土記」の翻刻あり。
  • 請求記号 Wラ/A294/オ2/A

ページの先頭に戻る