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【書画・芸能】 煎茶早指南
- 書名 煎茶早指南(せんちゃはやしなん)
- 巻数 1巻
- 著者名 柳下亭 嵐翠( りゅうかてい らんすい )/著
- 出版書写年 享和2年(1802年)刊
- 数量 1冊 27丁 (版心:前見返し(丁付なし)、本文「一」…「二十一」、東壁堂製本略目録5丁「一」…「五」(喉丁付)、後見返し(丁付なし))
- 書型(寸法) 大本(26.0×18.2cm)
- 注記 書名は見返し題による。『日本古典籍総合目録』の統一書名も同じ。題簽欠(貼り跡表紙左上にあり)。著者名は『日本古典籍総合目録』の統一著者名。
- 内容 煎茶置用の諸具を図し、かつ煎法の意味を解説した初学者向け解説本。『自弁茶略』(享和3年(1803)刊 瓦礫舎蔵 片埜東四郎)の改題本である。 序によれば、瓦礫舎が実弟の嵐翠にすすめて書かせ、末弟醒阿に上梓させた書。瓦礫舎は尾張の人。桜天神社別当、霊岳院住職。もともと抹茶家であったが、煎茶に転向した。嵐翠はその弟で、広小路柳薬師別当、正伝寺住職。馬琴系の戯作者であり、曲亭馬琴の上方紀行『覊旅漫録』名古屋の評判の中に「この兄弟風流の人なり」とある。
- 序・跋・奥書等 前見返し「嵐翠子著/煎茶早指南/張府 書賈東壁堂発兌」
序「享和壬戌孟正既望[享和2年1月16日]尾陽府桜坊瓦礫舎主人煎茶炉上に安坐してしるす」
4丁オに「売茶高遊外老翁」(月樵)の肖像あり
22~26丁「尾張名古屋書肆/東壁堂製本略目録記」として目録あり(「尾州名古屋本町通七丁目 永楽屋東四郎蔵板」)
後見返し「発行書林/江戸日本橋通壱丁目 須原屋茂兵衛/同 通二丁目 山城屋佐兵衛/同 芝明神前 岡田屋嘉七/大阪心斎橋筋北久太郎町 河内屋喜兵衛/同 心斎橋筋安土町南江入 河内屋和助/京都 二条通衣ノ棚角 風月庄左衛門/同 麩屋町通姉小路上ル 俵屋清兵衛/尾州名古屋本町通七丁目 永楽屋東四郎」 - 蔵書印等 1丁オ右下に墨印2つ、朱印1つ。 26丁ウに朱印「久保氏●●印」。 小口に朱印1つあり。
- 備考 角裂あり。小口書き「煎茶全」。
- 文献 延広真治「柳下亭嵐翠ノート」『近世の学芸』(三古会,1976年)資料ID:1100414853
市橋鐸「なごやの本」『文化財叢書29』(名古屋市教育委員会,1962年)資料ID:1101554607 - 請求記号Wラ/A791/ラン/508785