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【歴史】 類聚日本後紀

類聚日本後紀
  • 書名類聚日本後紀(るいじゅにほんこうき)
  • 巻数20巻
  • 出版書写年近世中後期転写
  • 数量10冊 巻1.2:51丁,巻3.4:62丁,巻5.6:42丁,巻7.8:54丁,巻9.10:66丁,巻11.12:45丁,巻13.14:55丁,巻15.16:56丁,巻17.18:45丁,巻19.20:39丁
  • 書型(寸法)大本(27.0×19.5cm)
  • 注記書名は巻首題による。外題(題簽)は「日本後記」、序題は「日本後紀」。
  • 内容『日本後紀』は平安時代初期の歴史を記す古代の官撰史書で、『日本書紀』、『続日本紀』に続く「六国史」の第三であるが、早くに散逸し、全40巻のうち現在に写本が伝わるのは10巻のみである。本書は、『類聚国史』、『日本紀略』やその他諸書に残された『日本後紀』の逸文を年代順に集成し、全20巻にまとめたものである(ただし、記事の出典は記されていない)。
  • 蔵書印等各冊表紙に「文書課」の備品票、「共拾冊」、「○イ印」の朱書。各冊巻頭に「尾藩寺社官府蔵書」、「愛知県図書章」、「明治十九年八月点査章」の印。
  • 備考尾張藩初代藩主徳川義直の編纂による『類聚日本紀』(全170巻、正保3(1646)年序)は、『日本書紀』から『日本三代実録』までの六国史をそのまま年代順に一つにまとめたものであるが、その『日本後紀』部分(巻71~90)は、『類聚日本後紀』と同内容であり、また、世に流布している二十巻本の『日本後紀』とも同内容である(ただし、『類聚日本後紀』および二十巻本『後紀』には巻頭に「日本後紀序」がある)。 国史大系本『日本逸史』付載資料にみえる内藤広前の識語によれば、尾張藩の儒者堀杏庵により『類聚日本紀』中の『類聚日本後紀』として編集されたものが『日本後紀』(二十巻本)として流布、伝来したという(文献a)。 また、下記文献b、cによれば、無窮会神習文庫本『類聚日本後紀』(文政2(1819)年写)奥書に、「寛政九丁巳年春二月二十六日、尾藩寺社以公衙之本写之畢」とあるとのこと。当館所蔵本との関連が推測される。
  • 文献 a.三橋広延「逸文収集の歩み」(『訳注日本史料 日本後紀』 集英社,2003年) 資料ID:1108438065
    b.佐伯有義「日本後紀解説」(『増補六国史 巻5』 朝日新聞社,1940年) 資料ID:1100296965
    c.大平和典「二十巻本『日本後紀』の流布をめぐって」(『皇學館史学』19号,2004年)
  • 請求記号Wラ/210.36/ニ-1/1-10

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