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【漢学】文鳳抄

文鳳抄
  • 書名 文鳳抄(ぶんぽうしょう)
  • 巻数 10巻(欠4,7巻)
  • 著者名 菅原 為長(すがわら ためなが)/編
  • 成立 近世後期
  • 出版書写年 文政4年(1821年)転写
  • 数量 8冊 巻1:29.5丁,巻2:24.5丁,巻3:44.5丁,巻5:39.5丁,巻6:23.5丁,巻8:24.5丁,巻9:24.5丁,巻10:28.5丁
  • 書型(寸法) 大本(27.6×19.5cm)
  • 注記 書名は外題(打付書)による。国書データベースの統一書名は「文鳳鈔」。内題は「秘抄」。著者名は『国書人名辞典』による。国書データベースの統一著者名は「高辻為長」。
  • 内容 作詩作文のための参考書。「類事書であり、詩文の語彙を対にして挙げるなどし、時折その典故出典を示す体裁を採っている」(本間洋一校注『歌論歌学集成 別巻2』)。菅原為長は鎌倉初期の漢学者・歌人。成立時期は『日本古典文学大辞典』による。 当館所蔵本は、尾張藩寺社奉行所が文政4年(1821年)9月に大須宝生院(真福寺)所蔵本(弘安元年(1278年)写)を書写したもの。 寺社奉行所は文政年間に真福寺文庫の蔵書整理を行い、文政4年11月23日の識語を持つ『宝生院経蔵図書目録』(全23冊)を編纂しているが、この目録に「文鳳抄」8冊も記載され(巻17第65合上)、「此書令新写納於官庫者也」と記されており、当館所蔵本の奥書と対応している。
  • 序・跋・奥書等 巻10巻末に「弘安元年五月之比一部書写畢」(真福寺本の奥書) 各冊裏見返しに「右文鳳抄者尾張国大須宝生院所蔵者也 其書一紙両面ニ相認有之難加修理今度令新写為副本官庫ニ相納之者也 于時文政四年己九月日 寺社奉行所」
  • 蔵書印等 各冊表紙に「文書課」の備品票、「愛知県図書章」の朱印、「五五三二」の書入れ。各冊裏表紙に「第三門 第一一号」と記した蔵書票、「共八冊」の朱書。各冊巻頭に「尾藩寺社官府蔵書」の朱印。
  • 備考 親本である真福寺本と同様に4、7巻が欠巻であるほか、1、2、5巻に欠脱がある。 現在の表紙は、本文と共紙の見返しに貼り付けられている。掲出の画像には写っていないが、見返し紙の表紙側に書名、巻次、部編名が以下の通り書かれているのが透けて見える。これが書写時の表紙であった可能性がある。この巻次、部編名は、巻2のみ「第」がないなど真福寺本を忠実に引き写している。
    巻1:「文鳳抄第一 天象部」
    巻2:「文鳳抄二 歳時部 残欠」
    巻3:「文鳳抄第三 地儀部」
    巻5:「文鳳抄第五 人部」
    巻6:「文鳳抄第六 神仙部 釈教部 文部 音楽部 飲食部」
    巻8:「文鳳抄第八 草樹部」
    巻9:「文鳳抄第九 鳥獣部 魚虫部 方角部 光彩部」
    巻10:「文鳳抄第十 略韻 同訓平他」
  • 文献 本間洋一校注『歌論歌学集成 別巻2』(三弥井書店,2001) 資料ID:1108889164 翻刻・校注収録
    『日本古典文学大辞典 第5巻』(岩波書店,1984) 資料ID:1101380061
    『大須観音 いま開かれる、奇跡の文庫』(大須観音宝生院,2012) 資料ID:1110595556
    『愛知県史 別編文化財4 典籍』(愛知県,2015) 資料ID:1111024981
    『文鳳抄』真福寺文庫本「国書データベース」
    https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100115921/1?ln=ja (2024年2月24日確認)
    『宝生院経蔵図書目録』「国書データベース」
    https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100115886/1?ln=ja (2024年2月24日確認)
  • 請求記号 Wラ/A903/ス/1-1A~1-8A

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