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【地誌】 尾参風土歌

尾参風土歌
  • 書名 尾参風土歌(びさんふうどか)
  • 巻数 2巻  
  • 著者名 田中 正幅(たなか まさのり)/著 内田 不賢(うちだ ふけん)/書   
  • 出版書写年 明治9年(1876年)刊
  • 数量 2冊 上:45丁(版心:「序 一」,「序 二」,[半丁],「尾張風土歌 一」・・・「尾張風土歌 十八」,[半丁],「尾張風土歌 十九」・・・「尾張風土歌 廿六」,[半丁],「尾張風土歌 廿七」・・・「尾張風土歌 卅八」,[半丁],「尾張風土歌 卅九」・・・「尾張風土歌 四十一」,「尾張風土歌 大尾」)
    下:36.5丁(版心:「序 一」,「序 二」,[半丁],「三河風土歌 一」・・・「三河風土歌 十」,[半丁],「三河風土歌 十一」・・・「三河風土歌 廿五」,[半丁],「三河風土歌 廿六」・・・「三河風土歌 卅三」)
    *[半丁]は一丁半裁の彩色挿絵。「尾 同十一」「三 同十二」といった版心が確認できる。
  • 書型(寸法) 半紙本(22.0×15.1cm)
  • 注記 書名は外題(題簽「尾参風土歌 上」「尾参風土歌 下」)による。上巻見返には「田中正幅著/内田不賢書/〈啓/蒙〉尾参風土歌」とあり。内題は上巻「尾張風土歌」、下巻「参河風土歌」。著者名は見返による。
  • 内容 田中正幅著、内田不賢書による、尾張及び三河の起源、気候、地名、産業等を七五調の文章で記した往来物。上巻「尾張風土歌」、下巻「参河風土歌」から成る。柴田芳洲による色刷り挿絵入り。
    著者の田中正幅は初代西加茂郡長。挙母県立郷学校を開設するなど、教育に力を入れた。当資料に先立って書かれた七五調の往来物『遠江風土歌』を始め、『三河国西加茂郡誌』など十数編の地誌を編集した。
    書の内田不賢は幼少期より江戸に出て書家菱湖に入門して書を学ぶ。弘化2年岡崎大林寺に戻って僧籍に入り、その後私塾を開き書と漢学を教授、また小学校で書道を担当するなど明治初期の教育に貢献した。また、幟書きの名人としても知られる。
    挿絵の柴田芳洲は、名を弘、字は子道、通称栄三郎、愛知郡柴田新田の生まれ。喜田華堂について岸派の画法を学び、のち村田香谷に従い南画に転じた。
    下巻序の「乙林」は、岡崎藩士で書家の三宅洪庵。通称理兵衛、名は道煕、号は洪庵・乙林。
    出版人近藤巴太郎は岡崎、浜松で出版に関わるかたわら、蚊雷居の号で狂俳の評者・作者としても活躍した。
  • 序・跋・奥書等 見返(上巻)「発兌書林/尾張 文泉堂 奎文閣/参河 貞文堂 文会堂/梓」
    序(上巻)「吉水公阿」(下巻)「明治八年乙亥五月書/七十一翁乙林煕」
    刊記(上下巻共)「明治八年十一月五日版権免許/同九年四月刻成/編輯人 愛知県管下/参河加茂郡挙母/田中正幅/出版人 同額田郡岡崎/近藤巴太郎」
  • 蔵書印等 上・下巻共表紙に「明治二十四年一月六日調査」と書かれた備品票。
    上巻見返に「明治十年二月改/第二百五十八号」(朱字書入「明治廿年六月再改」)、下巻見返に「明治十年二月改/第二百五十九号」(朱字書入「明治廿年六月再改」)の貼紙あり。
    上・下巻共に巻首に「三松庵蔵書記」の朱印。
  • 文献 小泉吉永編著『往来物解題辞典 解題編』(大空社,2000) 資料ID:1108038555
    豊田市教育委員会編集『豊田市史 人物編』(豊田市,1987年) 資料ID:1101535307
    服部徳次郎著『愛知書家画家事典』(愛知県郷土資料刊行会,1982) 資料ID:1101551848
    『新編岡崎市史 20 総集編』(新編岡崎市史編さん委員会,1993)資料ID:1106270984
    冨田和子「書肆 蚊雷居近藤巴太郎の活動と狂俳-明治前期岡崎文壇の一側面」.椙山女学園大学研究論集 人文科学篇.50.21-30  https://irdb.nii.ac.jp/00966/0004338421(2021.11.9確認)
    国立国会図書館デジタルコレクション(2021.11.9確認)
    尾張風土歌・三河風土歌. 乾 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/764877 ※尾張風土歌
    尾張風土歌・三河風土歌. 坤 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/764878 ※三河風土歌
  • 請求記号 Wラ/A290/タ/1-1~1-2

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