デジタルライブラリートップページCalico painting and printing in the East Indies in the XVIIth and XVIIIth centuries
【近代】 Calico painting and printing in the East Indies in the XVIIth and XVIIIth centuries
- 書名 Calico painting and printing in the East Indies in the XVIIth and XVIIIth centuries
- 形態 xiii, 78p ; portfolio of 37 plates on [35] leaves
- 著者名 edited by George Percival Baker, 1856-1951
- 出版社 London : Edward Arnold
- 出版年 1921年
- 数量 1冊 [35]p (解説書(xiii, 78p)欠)
- 大きさ 77×70cm
- 注記 書名は国会図書館所蔵本書誌より。原装では、帙及び解説書に書誌情報が記載されているが、当館所蔵本は改装され、解説書も失われているため、書誌を確認できない。装丁に使用されている布や図版の内容から、書誌を同定した。 編者名・生没年はBritish Library所蔵本書誌より。
- 内容 大正10(1921)年にロンドンで出版されたインド綿布の図録。当館所蔵本は35枚のカラー刷りの図版だけが現存しており、解説書は失われている。
蔵書印から、愛知県商品陳列館の旧蔵書であることが分かる。
商品陳列館(所)とは、明治から昭和戦前期にかけて、都市の産業を奨励する目的で全国各地に設置された公共の陳列施設である。愛知県においては、明治43(1910)年、「愛知県商品陳列館」(以下「陳列館」)として名古屋市中区門前町に竣工されたのが始まりである。施設内には図書閲覧室が設けられ、内外書籍、新聞、雑誌、カタログ等を備えて商工業者の参考資料として活用されたという。なお「陳列館」はその後数回の移転と名称変更を経て、現在は愛知県産業労働センター(ウインクあいち内)となっている。また県内では他に、大正2(1913)年、岡崎において「額田郡物産陳列所」が竣工されている。
「陳列館」の旧蔵書は、昭和45(1970)年10月に、工芸書や図案集、経済書、統計書などを中心とした304冊が当館に移管されているが、その目録の中に本書は見つからない。また、「陳列館」の後継施設である愛知県中小企業センターの図書目録(1963)にも掲載がない。
本書の特徴はその装丁にある。原装では1枚ずつバラバラに帙に入っていた図版を台紙の両面に貼って、台紙を釘と紐で綴じ、1冊に仕立てている。 他館(東京大学及び千葉大学)の所蔵本を確認したところ、いずれも帙入りで、1冊に装丁されているのは本書のみであった。「陳列館」において、大型の図版が傷まないよう、また閲覧に便利なよう、装丁し直したものと思われる。原装で帙に貼られていた布を表紙に用い、足りない部分は似た綿布で補うなど、原装の雰囲気を損なわないよう留意された豪華な装丁である。
なお、保存状態が悪かったため、令和2(2020)年にクリーニングを行っており、その際に腐食した釘と紐を外した。現在は綴じていない状態で保存している。
編者のジョージ・パーシヴァル・ベイカーは、1884年に設立されたテキスタイル会社GP&Jベイカーの創始者。熱心なテキスタイルのコレクターであり、共同経営者である兄弟のジェームズ・ベイカーと共に、世界最大級の個人所有テキスタイルアーカイブを作ったことで知られる。 - 蔵書印等 表紙見返しに「愛知県商品陳列館図書之印」の印あり。「陳列館」の蔵書票2種「愛知県商品陳列館図書/図画門/第一三二号」(消印の押印あり)、「愛陳図/図書門/第10号 2内」の貼付あり。裏表紙に蔵書票のはがれ跡あり。
- 備考 2013年に複製版(帙入りで装丁も再現している)が出版されている。(Ahmedabad, India : Sarabhai Foundation, 2013)
- 請求記号 Wラ/A587/A753/104788