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【物語・紀行】 今業平昔廼面影

今業平昔廼面影

今業平昔廼面影:1103283227 (PDF 16.1MB)

  • 書名 今業平昔廼面影(いまなりひらむかしのおもかげ)
  • 巻数 全七編二八巻(存第4編上下4冊、5編上2冊)
  • 著者名 笠亭 仙果(りゅうてい せんか) 著, 歌川 芳虎(うたがわ よしとら) 画
  • 出版書写年 嘉永5年(1852年)刊
  • 数量 合本1冊 第4編上:10.5丁(版心:「今業平四 一」・・・「今業平四 十」),第4編下:10.5丁(版心:「今業平四 十一」・・・「今業平四 二十」),第5編上:10.5丁(版心:「今業平五 一」・・・「今業平五 十」)
  • 書型(寸法) 中本 第4編(17.8×12.3cm)、第5編(17.3×11.7cm)
  • 注記 書名は日本古典籍総合目録統一書目による。摺付絵表紙の題は「今業平昔面影」、見返し題は第四編上「今業平昔の面影」第四編下「今業平昔の面かげ」第五編上「今業平昔面影」。
  • 内容 合巻。合巻は江戸時代後期の草双紙の出版形態の一つ。各巻上の序に続き、芝居絵風の場面が見開き2枚程度あり、その後に本文が始まる。初編序等に伊勢物語やそれを題材にした浄瑠璃・能・歌舞伎などを参考に創作したとある。当地の風物として第4編上4ウ・5オに八橋が、10オに名古屋のきしめんの源流とも言われる芋川うどんの看板が、第5編上6ウには知立大明神御宝前の燈籠が描かれている。巻末広告を見ると、初編下(当館未所蔵)には第2編まで、第2編下・第3編下(当館未所蔵)には第4編まで、第5編下(当館未所蔵)には6編までの予告があり、当館所蔵分は当初は計画になかったものと思われる。なお、『笠亭仙果年譜』によると、第7編の刊行予告はあるが刊否未詳。第4編上の表紙および第5編上の見返しに「甘泉堂」、第4編下の見返しに「江戸芝神明前 和泉屋市兵衛板」とある。著者笠亭仙果(1804-68)は江戸時代後期の合巻作者。本名高橋広道、通称橘屋彌太郎。熱田の出身で、江戸に出て柳亭種彦に入門し、合巻・読本・滑稽本・人情本などを多く書いた。師没後二世種彦を名乗り、のち種秀と改名。代表作に合巻『雪梅芳譚犬の草子』五十六編・『古今草紙合』十三編、読本『三都妖婦伝』四編などがある。 
  • 序・跋・奥書等 4編上序は「壬子履端吉祥日 笠亭仙果」、第5編上冊序は「嘉永五年謹春 笠亭仙果」。 改印は第4編上1オ「福」「村松」、第5編上1オ「村松」「米良」。
  • 蔵書印等 裏表紙見返に「湯浅四郎氏寄贈」の貼紙。第4編上表紙見返しに「ゆあさ」、第5編上1オ左上に「藤紫楼蔵」(いずれも湯浅四郎氏)の朱印、序文の最後笠亭仙果の右横に「大惣かし本」の印。
  • 文献 石川了著『笠亭仙果年譜(日本書誌学大系 104)』(青裳堂書店 2015) 資料ID:111155464
    『春服対佳賀紋(正本写合巻集)』 [笠亭仙果作],[歌川 国貞画],国立劇場調査養成部編集(日本芸術文化振興会 2014) 資料ID:1110892686
    木村八重子著『草双紙の世界 江戸の出版文化』(ぺりかん社 2009) 資料ID:1109750258
    佐藤至子著『江戸の絵入小説 合巻の世界』(ぺりかん社 2001) 資料ID:1108053794  
  • 請求記号 Wラ/A289/ア5/2

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