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【宗教】 三河往生験記

三河往生験記
  • 書名 三河往生験記(みかわおうじょうけんき)
  • 巻数 全3巻
  • 著者名 徳演(とくえん)著
  • 成立 明治前期
  • 出版書写年 明治19年(1886年)刊
  • 数量 上:68丁,中:74丁,下:79丁(附録「常藏亡霊往生之事附向風童女得脱之事」13丁を含む)
  • 書型(寸法) 大本(25.5×19cm)
  • 注記 書名は題簽、柱題による。題箋には角書「専修念佛」あり。序題は『参河往生験記』。巻首題は『専修念佛三河往生験記』。
  • 内容 浄土宗の談義本。談義本とは、庶民の教化のため、どのような信仰生活を送ったらよいかを教育するために、説法の時に読み聞かせる教科書として成立した。この本には江戸時代後期の三河における専修念仏者の事例が紹介されている。収録されている事例について、『新編岡崎市史20』には63名と記されているが、当館所蔵本には66名+附録の例が記されている。 角書にある専修(せんじゅ)とは、「他の行をさしおいて、専ら一行のみを修すること」(『岩波仏教辞典 第2版』)を意味する。 著者徳演(?~1873)は幕末維新期の浄土宗の僧侶。尾張国の出身で信濃国諏訪郡下桑原唐沢の阿弥陀寺・上野国群馬郡高崎連尺町の安国寺の住職を歴任したのち、鴨田村(現在の岡崎市)の荒井山九品院(くほんいん)に隠居として身を寄せた。明治6(1873)年11月に徳演は没するが、弟子の大樹寺第52世住職開誉説門らによって刊行された。
  • 序・跋・奥書等 序「明治十八年八月大樹寺五十二世開誉説門」とあり。 跋文「乙酉八月上浣 遺弟 沙門栄順識」とあり。乙酉(きのととり)は明治十八年。 刊記「明治十九年二月十五日御届 同年三月十日刻成 禁売 三州荒井山九品院蔵 編輯相続兼出版人 愛知県平民 佐藤説門 愛知県三河国額田郡鴨田村」
  • 蔵書印等 各冊見返しに「歴史門 庶務課 第八七号 連帯経常部、県職員費、調査費、県史県会史、調査諸費」の票貼付。「愛知県図書之章」の印。
  • 文献 『近世往生伝集成1』(山川出版社,1978)資料ID:1100495468 (活字翻刻収録,巻末に解説収録)
    圭室文雄「「三河往生験記」について」(『日本仏教 』40号(1977.1))
    新編岡崎市史編さん委員会『新編岡崎市史 20 総集編』 1993 
    箕輪顕量「幕藩体制下の仏教と民主化の意義」(『近世の精神生活』続群書類従完成会(1996)所収)
    『岩波仏教辞典 第2版』岩波書店 2002
  • 請求記号 Wラ/A181/ト3/1-1~1-3

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