デジタルライブラリートップページ牧民忠告解
【漢学】 牧民忠告解
- 書名 牧民忠告解(ぼくみんちゅうこくかい)
- 巻数 2巻
- 著者名 樋口 好古(ひぐち こうこ)/撰、杉浦 邦古(すぎうら ほうこ)/校
- 成立 天明6年(1786年)跋
- 出版書写年 天明7年(1787年)以降文化頃刊カ
- 数量 1冊 93丁(墨付92丁 版心:「牧民忠告解序 一」,「跋」,「牧民忠告序 一」・・・「牧民忠告序 二」,「牧民忠告解巻之上 一」・・・「牧民忠告解巻之上 四十」,「牧民忠告解巻之下 一」・・・「牧民忠告解巻之下 三十八」,「牧民忠告跋 一」,「牧民忠告解序 二」)
- 書型(寸法) 半紙本(22.6×15.8cm)
- 注記 書名は巻首題による。日本古典籍総合目録の統一書名も同じ。著者名は巻首の表記による。
- 内容 中国の元の時代に張養浩によって書かれた『牧民忠告』(地方へ派遣された「牧民官」が任地に赴くところから、新しい「牧民官」と交代して政務を退くまでの地方官の心得などが記されている。)の訳注書。参政兼司農事・人見璣邑により樋口好古が命じられて作成した。巻之上は「拝命」、「上任」、「聴訟」、「御下」、「宣化」、巻之下は「慎獄」、「救荒」、「事長」、「受代」、「居閑」の合計10篇から成る。
巻末の「尾陽東壁堂製本略目録」に永楽屋の出店として美濃大垣本町の記載がある。『尾張出版文化史』(太田正弘 六甲出版 1995年)によると、永楽屋の大垣への出店は明和から文化であるとのことから、当資料は文化頃までに出されたものであると推測される。
樋口好古は尾張藩士で、「尾張徇行記」などを著した。校訂者の杉浦邦古は好古の弟。 - 序・跋・奥書等 序「天明五年乙巳年 尾張司農府吏樋口好古謹撰」、「天明卯季丙午初冬之日 大塚長幹撰」
跋「天明六年丙午夏六月 杉浦邦古謹識」
巻末の「尾陽東壁堂製本略目録」に「東都 書物問屋/尾州名古屋本町通七丁目 永楽屋東四郎/江戸日本橋通本銀二丁目 同出店/濃州大垣本町 同出店」とあり。 - 蔵書印等 巻頭に朱印あり。
- 備考 巻末に「尾陽東壁堂製本略目録」(目一~目六)。「目五」(5丁目)が破り取られている。 乱丁あり。(「牧民忠告解序」(樋口好古)の2丁目と「跋」(杉浦邦古)が入れ替わっている。)
- 文献 『日本経済大典 第21巻』(吉川弘文館 1930)資料ID:1102427850 p.[387]-468 活字翻刻収録
- 請求記号 Wラ/A611/ヒク/840886