愛知県図書館のあゆみ


愛知県図書館は、平成3年4月20日、愛知芸術文化センターを構成する施設のひとつとして名古屋城城郭内南西の一角に開館しました。

愛知県図書館の前身である「愛知図書館」は、昭和34年に愛知県文化会館の一部門として栄地区に建設されました。愛知図書館は、調査研究のための資料センターとして、開館以来多くの県民の皆様にご利用いただき、地域の中心図書館の役割を果たしてきました。しかし、発足時5万冊であった蔵書は昭和55年には30万冊にまで増加し、資料を保存するスペースが不足してきたこと、又サービス面では個人貸出への要望、電算化の要望が大きくなったこと等の理由から、新しい図書館の建設が構想されました。平成3年4月1日、「愛知芸術文化センター条例」が施行され、美術館、芸術劇場、文化情報センターにさきがけ、4月20日「愛知芸術文化センター愛知県図書館」が開館しました。


 愛知県図書館は、愛知芸術文化センターの一翼を担う図書館として「県民に開かれた図書館」、「資料情報センターとしての図書館」、「県内の市町村立図書館へのバックアップを行う図書館」という基本的性格をもっています。乳幼児から高齢者まですべての県民をサービス対象とし、また体の不自由な方にも充実したサービスをご提供できるよう配慮しています。多くの資料から選べるよう大規模な開架式を取り入れ、資料はフロアごとに主題別に配置しました。従来からの参考調査サービス(レファレンスサービス)を一層強化するとともに、対図書館サービス、図書館未設置地域への補完サービスも行っています。また、近年では蔵書検索をインターネットに公開し、ご利用の方々の利便を図るとともに、所蔵資料のデジタル化や、県内図書館の横断検索・総合目録の整備、携帯電話用メニューの公開、インターネットによる絵図検索システムの公開など、時代に即したサービスの提供にも力を入れています。


【参考資料】
 「愛知県文化会館二十年のあゆみ」(愛知県文化会館,1979)
 「愛知を彩る−37年のあゆみ−」(愛知県文化会館,1992)
 「年魚市 第1号」(1991)

 図書館のあゆみ(年表) 

昭和34(1959)年4月  文化会館愛知図書館 開館
平成 3(1991)年3月  愛知図書館 閉館
平成 3(1991)年4月  愛知芸術文化センター愛知県図書館 開館
平成13(2001)年3月  インターネットに蔵書検索を公開
平成15(2003)年1月  愛知県内図書館横断検索を公開


 施設概要 

敷地面積10,120.24平方メートル
建築面積3,516.15平方メートル
延床面積19,604.39平方メートル
建物規模地上5階、地下2階、塔屋
塔屋最高部高さ26.2m
構造鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎/場所打コンクリート杭地業
蔵書能力約1,600,000冊
(開架 約350,000冊、閉架 約1,250,000冊)


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