F食べる・遊ぶ・作る

F食べる・遊ぶ・作る
食べること、遊ぶこと、作ること、最近何かを作り出すことはしていますか。プラスアルファで暮しを豊かにします。

 利用者の方のおすすめ本  

ズッコケ三人組の大運動会   那須 正幹/作   ポプラ社  
【コメント】
小学中級以上。
運動会がある月によむほうがよい。
(名古屋市在住の方からのコメントです)

 図書館からのおすすめ本

カワハギの肝   杉浦 明平   六興出版
【あらすじ】
「食いもの談義」「食卓歳時記」などで構成された食べ物エッセイ。数あるグルメ本のなかでも屈指の名作です。料亭やシェフの料理は出てきません。うどん、煮味噌、大根おろし、食材としての、ゴボウ、青首大根などがまな板にあがります。
【おすすめのポイント】
著者杉浦明平さんは、家で魚を煮付けその肝に舌鼓を打ち、うまい大根おろしを食べたいが為に、今では入手しがたいあのピリッと辛い夏大根を自ら栽培する人ですから、据え膳で、料理人の作った最上の部分を享受しているだけの食通とは、一味も二味も違います。たとえば、「料理は由緒や目で食うものではない」のに「まずいものをいわくありげに高い金」で食べさせるとして、京料理を明平さんは大嫌いです。「京都ほど食べ物のまずいところはない」と一刀両断。
【こんな人にすすめたい】
ですから、上品ぶって「朝粥だの、湯豆腐だのをさも高級な料理らしく」食べさせられているあなた、目からウロコを落としてもらえます。

松茸ハント:あなたにも松茸が採れる   藤井 豊一 著  築地書館
【あらすじ】
松茸採りに関する情報がわかりやすくまとめられています。有望な山・尾根の見方や、入山してもよい山の区別、服装・携行品、テクニックなどの解説があります。
【おすすめのポイント】
具体的な体験談があり、松茸採りにいったことのない人でも仔細が想像しやすく、すぐにでも松茸採りにいきたくなるかも。よい松茸に出会えるかもしれません。
【こんな人にすすめたい】
山歩きと食べることが大好きな人へ。

和紙と日本人の二千年   町田 誠之 著   六興出版
【あらすじ】
世界の中で日本人ほど紙を生活に取り入れている民族も珍しいという。日本人と和紙との関係から、世界に誇る和紙の品質まで、和紙の魅力を幅広く解説。機械生産の用紙が全盛の今、手漉き和紙の魅力から日本人の心を見直す一冊。
【おすすめのポイント】
海外旅行をした時にくしゃくしゃの破れかけのお札を手にした経験はないだろうか。そう思うと日本のお札は丈夫だなと感じる。それもそのはず、日本のお札は最高級の和紙を使用しているのだ。この本はそんな和紙の特性と魅力を語っている。千年以上前に刷られた経文が現在まで残っている話、レンブラントが版画を好んで和紙に印刷した話など、興味深く読める話題が多く、読み進むうち昔の日本人のすぐれた技術に一抹の誇らしささえおぼえる。日本のよさを見直したい時にどうぞ。
【こんな人にすすめたい】
・紙についての理解を深めたい人に
・日本のよさを見直したい人に。
・物事の成り立ちや来歴に興味のある人に。

釣り人語らず(開高健全対話集成 3)   開高 健 著  潮出版社
【あらすじ】
開高健の小説には、必読とも言うべき傑作がごまんとあります。しかしながら傑作であることが分かるには、酸いも甘いもとは言わないまでもある程度の歳の積み重ねが不可欠のようで・・・。というわけでノンフィクションの中から一冊。昭和三十年代世相を鋭く切り取ったルポルタージュの傑作「ずばり東京」(あの辻まことが装丁、手に取る価値在り、汚れアリ)、釣り紀行のとてつもない金字塔「オーパ!」(開高の視線そのものともいうべき高橋昇の写真も見事)、人生相談の白眉「風に訊け」等々の名作と比べるといささか小粒であります。末広恭雄、井伏鱒二、吉行淳之介、大庭みな子、杉瀬祐の各氏と釣談義。
【おすすめのポイント】
文士には対談の名手と言われる人がいて、開高健もそのひとりとされています。しかし本編では、対談者が女性の場合は噛み合っているものの、釣師の御多分に洩れず嬉々と語って聞き下手になっている開高が見え隠れします。あの開高にして、といった発見があります。あなたの周りにもいませんか、釣りの話をしだしたら止まらない、聞く耳持たずが。まったく釣師っていうのは。
【こんな人にすすめたい】
井伏氏いわく「釣りはじめると奇妙に、仕事のことだけは忘れる。一番しなきゃいけないことを忘れ去るから楽しんだな」。開高氏いわく「人間に会うのもイヤ、女房見るのはもちろんイヤ、子供の顔見るのもイヤ、活字見るのもガマンならない、何もかもイヤ」ってな時に釣りを始めたんですって。仕事に人生に疲れ気味の諸君、鬱気味の諸君、どうかね釣りは。女性には聞かせたくない話もチラホラ、よって男向き。

味覚極楽(子母沢寛全集 10)   子母沢 寛 著   中央公論社
【あらすじ】
『新撰組始末記』や『父子鷹』で知られる作家・子母澤寛がまだ新聞記者だった頃、各界の著名人らの「食」への思いを聞き書きした随筆集。
【おすすめのポイント】
『東京日日新聞』紙上に連載した記事に、後になって作者自身の追記を加えたものですが、聞き書きの巧さと卓越した文章のため滅法面白い内容になっており、当時の人達の人生観や心の機微が滲み出た好エッセイになっています。もちろん、登場する料理もかなり美味しそう。ちなみにマンガ『美味しんぼ』でも、『味覚極楽』のエピソードや調理法がそのまま使われていたりします。
【こんな人にすすめたい】
凡百のグルメ本を読み飽きた人へ。

ロッパの悲食記   古川 緑波 著  六興出版
【あらすじ】
エノケンと並び称された昭和のコメディアン古川緑波の食に関する本。
「近頃は、専ら食うことに情熱を傾けている」という彼の書いた日記のうち、食に関する部分を抜き出した部分と、食に関するエッセイを収めています。
【おすすめのポイント】
昭和19年の日記では、戦時下でも舞台の仕事をしご馳走を喰らっています。もちろん「たくあん飯」も仕方なく食べてみますが、もう食うまい、と食に対するこだわりを捨てていません。あっぱれです。もっと読みたい方は『古川ロッパ昭和日記』(全4冊)もどうぞ。
【こんな人にすすめたい】
食べることが好きな人へ。昭和が懐かしい人へ。

居酒屋大全   太田 和彦 著   講談社
【あらすじ】
居酒屋やお酒・肴について語る本です。
【おすすめのポイント】
「居酒屋ランク表」「血液型による飲酒の性向分析」「伝記にみる文人たちの飲み方」など、遊び心にあふれた企画が楽しく、居酒屋・お酒・肴への愛がたっぷり詰まっています。
【こんな人にすすめたい】
お酒を飲む人も飲まない人も楽しめます。 "

カツ代が聞く、九十一歳現役台所   小林 カツ代 著   筑摩書房
【あらすじ】
料理研究家小林カツ代氏が、91歳の現役主婦秋山千代さんが作った季節感のある家庭料理を食べながら料理の話、昔の東京の話などを対談。千代さんの息子で彫刻家の秋山祐徳太子氏も交え、卯の花や白和えといったお惣菜から、明治のお誕生日のお膳や、ハイカラなテケレツのオッパッパなど季節のお献立を楽しい会話とともに平らげていきます。
【おすすめのポイント】
読んだだけでおかわりしたくなる!この秋山さんの料理をカツ代さんは、「江戸っ子で、気っぷが良くて、メリハリが利いた、油断ならない料理」と評しています。秋山さんはとても91歳の人とは思えないほど動き回って料理をこさえています。また、関東大震災や夫の死などの逆境にも負けず生き抜いてきたタフさ、明るさは見習いたいものです。
【こんな人にすすめたい】
外食続きで健康が気になる方へ。毎日のゴハン作りに頭を悩ませている方へ。まだまだ現役で頑張りたい方へ。

定番・朝めし自慢   出井 邦子 編  小学館
【あらすじ】
各界の第一線で活躍している長寿の方々27人の、朝食の写真と食事に対するそれぞれのこだわりを紹介しています。
【おすすめのポイント】
あなたはごはん派?パン派?いずれも人生の先輩方の朝食を大事にする姿勢を読み取っていただければ幸いです。
【こんな人にすすめたい】
そろそろ健康が気になってきた人へ。それでもおいしく食事をしたい人へ。

実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ   デビッド・A.カーター/著   大日本絵画
【あらすじ】
「ポップアップを作りたい人のための、実用しかけ絵本」 ポップアップとは「とびだす絵本」などに使われているしかけのことです。開いたとたん、立体になる不思議なしかけが、丁寧に解説されています。
【おすすめのポイント】
しかけ絵本を開いた時にどういう構造なのかな?と思いませんか。どんな仕組みでこんな立体になったり、動いたりするんだろう、と不思議に思ったことがある人はぜひこの本を読んでください。しかけ絵本の“しかけ”部分がどのような仕組みになっているのかを、すべて実物で解説。寸法や作り方もわかるので、自分がしかけを作りたいと思う人にも役に立ちます。グリーティングカードなどにも応用可能。見ているだけでも楽しいのですが、思わず自分で作りたくなります。
【こんな人にすすめたい】
実は工作が好き、という人に。
気の利いたカードを誰かに贈りたい人に。
ものの仕組みを知るのが好きな人に。

スズメバチを食べる:昆虫食文化を訪ねて   松浦 誠/著  北海道大学図書刊行会
【あらすじ】
日本におけるスズメバチ食の歴史と現状を中心に、昆虫食文化を解説。 アジアのハチの子食についてもふれています。
【おすすめのポイント】
中部地方ではハチ食は盛んだそうで、愛知県内の事例も多数のっており、身近なところでの不思議な食の歴史に触れることができます。日本や外国の市場で取引されているハチの巣や料理の写真なども興味深いところです。
【こんな人にすすめたい】
好奇心旺盛なあなたに。

焚き火大全   吉長 成恭/編  創森社
【あらすじ】
焚き火の技術、材料、料理、環境教育、文芸作品など焚き火に関するありとあらゆることが詰まった本です。
【おすすめのポイント】
今は街中で焚き火を見かけなくなりました。焚き火系俳句には日常的な焚き火の風景が詠まれていて懐かしさを感じます。今の焚き火は、贅沢です。生活というより楽しみ、アウトドア料理、キャンプファイア、囲炉裏などの実例があげられています。
【こんな人にすすめたい】
自然の中で過ごすことが好きな人。大勢で何かしてみたい人。

ゴールディーのお人形   M.B.ゴフスタイン/作  すえもりブックス 
【あらすじ】
両親が亡くなってからたったひとりで暮しているゴールディー。父のしていたように、ちいさな木の人形を彫り、母のしていたように、そのお人形に絵の具できれいな洋服とかわいらしい顔を描く仕事を続けている。こころを込めて作ったゴールディーのお人形は大人気で作っても作っても注文に追いつかないほどだが、いい材料を使ってていねいに作るため、ゴールディーはいつもつましい生活をしている。ある日、お店でみた事もない素晴らしいランプと出あったゴールディーは、一目でそのランプに心を奪われてしまう。しかしそのランプは彼女にはとても高価なもの…
【おすすめのポイント】
静かで人から見れば単調に見えるゴールディーの暮らしは、実はとても豊かで満ち足りたもの。自分の仕事に誇りを持って人形を作りつづける彼女の姿がとてもすがすがしく、ほっこりした気持ちになれる本です。
【こんな人にすすめたい】
・ものを作るのが好きな人に。
・一人の時間を大切にしたい人に。
・仕事について考えたい人に。

粗食のすすめ糖尿病レシピ   幕内 秀夫/著   東洋経済新報社
【あらすじ】
糖が気になる人向けの季節ごとの和食レシピ集。カラー図版付。
【おすすめのポイント】
なつかしい昔の家庭料理という感じの献立。糖尿病のご家族をお持ちの方も、これなら同じものを食べることができる。二種類の献立を考えなくてよい、そんなレシピ集です。
【こんな人にすすめたい】
糖が気になる方やそのご家族の方。軽めの和食レシピをお探しの方。