Iいろいろ知りたい!
本は読みたいけれど長い本は苦手なあなた、ちょっとしたウンチクを仕入れたいあなた、世の中の新しい知識を知りたいあなたへ。さまざまなジャンルの本をおすすめします。
土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く 竹村 公太郎/著 PHP研究所
【コメント】 最近出た本で、人に貸したので、今詳細は書けないが、日本の大都市又は地方について、インフラから解釈して眼の覚めるように分からせてくれる。今行われているソウルの「清渓」なる川を復活させるため、蔽っていた何本かの高速道路を壊して了う話など、文明に逆行だが、ソウル市民はアッケラカンとしてこの市長提案事業に賛成しているらしい。 (名古屋市在住の方からのコメントです) |
職人ワザ! いとう せいこう/著 新潮社
【コメント】 (名古屋市在住の方からのオススメです) |
免疫の意味論 多田 富雄 著 青土社
【おすすめのポイント】 著者は免疫学の権威でありながら、同時に名エッセイストとしても知られています。明快で洗練された語り口なので、理系素人でもすんなり入っていけます。この本を読むと、確かだと思っていた自己と外界との境界が曖昧になってきます。自己−他者論として読んでも刺激的な一冊。 【こんな人にすすめたい】 生物の授業が好きだった人に。 アイデンティティに悩む現代人に。 |
瓢箪から駒 森 銑三/著 弥生書房 【あらすじ】 慶長十九年の冬、諸大名たちが景物の香合わせをした。伊達正宗も来合わせて、「某も景物を出そう」と腰に附けた瓢箪を差し出した。それを見て、中には伊達ともある者が、吝(しわ)いいたされ方をと内心侮蔑ししている者すらいた。 さて催しが果てて、何れもが帰ろうとした時、正宗は乗って来た馬を飾りもそのままに差し出した。「瓢箪から駒が出ると申すことじゃ。これも序に進じ申す」と、瓢箪を取った者に惜しげなく与えた。人々はあっと驚いて、「これはまた奥州の太守の御景物」と羨んだ。 こういう話が百話集めてあります。 【おすすめのポイント】 近世に生きた人々の逸事集 【こんな人にすすめたい】 話好きな人 |
サンタクロースっているんでしょうか? 〔フランシス=P=チャーチ 著〕 偕成社 【あらすじ】 「サンタクロースっているんでしょうか?」と質問した八歳の少女バージニアへ、大人からの返事です。内容は彼女に宛てた手紙ですが、アメリカの新聞『ニューヨーク・サン』の社説でもあります。 【おすすめのポイント】 こんな質問を子どもから受けたあなたは、なんと答えますか?子どもにうそを教えてはいけません。「そんなことはどうでもいい」と言いますか?「いない」と答えますか?子どもにもわかる言葉で、物事の真理について語るのは、とても難しいものです。ですが、この新聞社の記者は、社説で「こんな大切な質問をするほどわたしたちを信頼してくださったことを、記者いちどう、たいへんうれしくおもっております。」と述べています。そして、目には見えないけれど確かにこの世に存在するもの「愛」「思いやり」「まごころ」「信頼」といったものについて、そういったものこそが人生を豊かに楽しいものにすることができるのだということを、誠実に語りかけています。今から100年ほども前に書かれたこの社説で、記者は「サンタクロースはいる」と言ったでしょうか?ぜひご自分で確かめてください。 【こんな人にすすめたい】 「物質文明がめざましい発展をとげているいっぽう、東西南北どこの国も、それぞれにむずかしい問題をかかえているいま、日本の子どもたちに、またバージニアと同じにかつては確かに子どもであったおとなの方がたに」(訳者あとがきより) |
アメリカ英語最新ビジュアル辞典 篠田 義明 編著 研究社出版 【あらすじ】 最新と言っても15年ぐらい前の本であるが、いろいろな看板の表示が写真で紹介され日本語で解説されている。 【おすすめのポイント】 アメリカ旅行の参考や英語表現を学ぶための本だが、読み物としても面白いのでは。 【こんな人にすすめたい】 英語の関心のある人 |
奇妙な色名事典 福田 邦夫 著 青娥書房 【あらすじ】 『エレファンツ・ブレス』、『ニンフズ・サイ』、『ミカド』、『サムライ』…実はこれらはみんな色の名前。どうしてそんな名前が生まれたのか? 一般にはあまり知られていない、奇妙で風変わりな52の色の名前をとりあげ、その由来や時代背景に触れる。 【おすすめのポイント】 色名の解説にとどまらず、その色名が使われている詩歌や文章、その時代の周辺の話題もとりあげている。色の世界の奥深さ、そして当時の人々の豊かな想像力に驚きを感じるだろう。 巻頭には色見本があるので、本文を読みながら参照していくと良い。 【こんな人にすすめたい】 色の世界に興味がある人。 文学・歴史に興味がある人。 「満へぇ」なトリビアを探している人。 |
清水義範の作文教室 清水 義範 著 早川書房 【あらすじ】 愛知県出身のマルチ作家、清水義範氏は、天白区にある弟さんの塾で、小学生のための作文教室をひらいています。東京からFAXを通じての添削指導が主。さてどんな内容なのでしょう? 【おすすめのポイント】 作文を書くときって、ついつい奇麗事にまとめてしまいがちじゃありませんか? 私はそうでした。そしてそんなつまんない文章を書くのが我ながら嫌だったので、作文の時間は嫌いでした。 この本を読むと、小学生の自分に「もっと好きに書いちゃっていいんだよー」と声を掛けたくなります。私も「東京先生」に習ってみたかったな。 【こんな人にすすめたい】 作文ぎらい(だった)の人に |
ぼくどこからきたの? ピーター・メイル 著 河出書房新社 【あらすじ】 赤ちゃんが誕生するまでを、子どもにやさしく説明した絵本。 【おすすめのポイント】 親が子どもから受ける質問の中で、もっとも回答が難しいと思われるこの問いに対し、正面から正直にやさしく説明しています。 まだ小学生だった甥が、神妙な顔で読んでいたのが、今でも思い出されます。ちなみに、この本、他の絵本と同じように我家の本棚にならべてありました。 お宅の本棚の絵本のとなりにも一冊いかがですか? 【こんな人にすすめたい】 タイトルの問いにうまく答えられないお父さん、お母さん。そして、素朴な疑問を解決したいと思っている子。 |
インターネットで簡単にできるアンケート調査のテクニック 佐藤 尚規 著 毎日コミュニケーションズ 【あらすじ】 簡単にインターネットや電子メールを使ったアンケート調査ができるテクニックをご紹介します。 【おすすめのポイント】 やや古い本ですが、あまり知識がないけど実際にやってみたい人には絶好の入門書です。これ1冊で、自分のサイトの常連アンケートからマーケティング調査まで、できるようになるはず! 【こんな人にすすめたい】 お金も時間もないけどアンケート調査をやってみたい人 |
ついていったら、こうなった:キャッチセールス潜入ルポ 多田 文明/著 彩図社 【あらすじ】 あの手この手で勧誘をしてくるキャッチセールスに、ついて行ったらどうなるかを実際に体験した、キャッチセールの潜入ルポ 【おすすめのポイント】 実際についていかないとわからないキャッチセールスの裏側がわかります。 【こんな人にすすめたい】 キャッチセールスについていったらどうなるかが気になる方。 |
痛快!ケンチク雑学王 建築うんちく隊/著 彰国社 【あらすじ】 「銀閣は国宝、でも金閣は国宝じゃない。」「法隆寺五重塔は平屋建て。」「高速道路が貫通しているビルがある。」など日本・世界の建築に関する113個の豆知識が写真とともに紹介。 【おすすめのポイント】 建築史の本は敷居が高い気がしますが、これはとにかく気楽によめる本。最初から読んでもよし、ぱっと開いたところを読んでもよし。雑学のテレビ番組 もたくさんありますが、みんな知っていてつまらない。建築なんてジャンルの雑学は少ないので、思わず人に知らせたくなります。 【こんな人にすすめたい】 雑談のネタに困っている人に。こんな雑学が、会話のキッカケになるかも。 |
ブルマーの社会史 高橋 一郎/著 青弓社 【あらすじ】 アメリカで生まれ、女性解放の象徴ともなったブルマーは、日本では大正期の女学校において、女生徒の身体活動の活発化とともに広まった。戦後ちょうちんブルマーからぴったりブルマーへと変化しつつ、15年ほど前までは女子の体操着として全国的に定着していたが、1990年以降、今度は逆に性的抑圧の象徴とみなされ、教育現場から駆逐されるに至った。 ブルマー盛衰の過程から、女性の身体観の変遷を追う。 【おすすめのポイント】 なぜか身につけることが“当たり前”だったブルマー。1980年代に学生時代を過ごした私には負のイメージしかありませんが、そこから日本社会の女性観の移り変わりを知ることができて大変面白いと思いました。また、当時の女学生文化が生き生きと描かれていて楽しいです。 【こんな人にすすめたい】 ブルマー愛好家諸氏には期待はずれの向きも・・・と前書きには断りが入っていますが、ブルマーに対する思い入れのあるなし、男女にかかわらず、その時代を過ごしてきた方には、興味深く読んでいただけると思います。 |
日本の神々のナゾ(大雑学 11) 瓜生 中/著 毎日新聞社 【あらすじ】 大雑学シリーズの11シリーズ目。 日本には八百万の神と言われるほど多くの神々が存在している。古事記、日本書記などに記載されている国土創設にまつわる神々から初代現人神・神武天皇の系譜についての様々な解説がさている。また、歴史上の人物の神様や巷の神々についても解説がある。そうした神々について目次に疑問符を付けて、項目毎に分かり易く紹介している。 【おすすめのポイント】 伊邪那岐神が黄泉国の穢れを祓うために禊ぎを行った際、左目を洗った時に生まれたのが、天照大御神(高天原(天界)の統治者で、豊葦原中国(日本の国土)を統治するために、神々を地上に遣わした神。)である。こういったたぐいの話がたくさんでてきておもしろい。 また、室町時代末ころから神仏習合思想により権現、明神などが信仰され、不動明王なども信仰されるようになり、七福人も江戸時代ころから信仰されるようになったというのも興味深い。 これを読んで神社をお参りするとより一層信仰が高まるのではないでしょうか。 【こんな人にすすめたい】 日本の神々について知りたい方や、歴史の書物を読むのは面倒と思っている方へ、簡潔に解説されているので、分かり易い。 |