平成24年度 小学生夏休みイベント レポート

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小学生夏休みイベントについて

●募集について

愛知県図書館では、子ども向けのイベントとして通年では「おはなし会」を開催しています。今年の夏休み期間には小学生向けの「図書館探検ツアー」3回と「としょかんでしらべよう」2回の各回10名計50名を募集しました。イベントのお知らせは7月上旬に当館ホームページのほか、ちらしを県内の公立図書館に配布しました。また、名古屋市教育委員会発行の「わくわくキッズナビ」や「生涯学習なごや」にも情報を掲載しました。先着順でしたのですぐに定員が埋まってしまうほど人気のある回もありました。申込み方法はインターネットが最も多く、次いで館内の受付箱、ファクシミリや郵送となっています。

図書館探検ツアーのちらし
としょかんでしらべようのちらし としょかんでしらべようのレポートはこちら

●夏休み図書館探検ツアー

ツアーは7月26日(木)、7月28日(土)、8月24日(金)の3回開催しました。参加者は参加する小学生と保護者・兄弟も含め、各回30名程度、3つの班に分かれて図書館の裏側を探検しました。参加者は、一人で、姉妹3人組で、家族そろってといろいろでした。お父さんやおばあちゃんも一緒だった家族もありました。

まず、探検前に、図書館の使い方や愛知県図書館に関するクイズをしました。クイズの内容は図書館でのマナーや、愛知県図書館にどれだけ本があるのか、ここにある本のなかで一番古い本のことについてなど全部で8問。手をあげて元気に答えてくれました。

さあ、いよいよ探検の開始です。まずは、児童室のカウンターの中を探検しました。いつもは借りたり返す時はカウンターの外でまっているけれど、今日は中に入って自分でバーコードを読み取ってやってみました。かんたんそうに見えたけれど、バーコードがなかなか読み取れなくて意外にむずかしいようです。コツを教えてもらってできた!

次は地下の本のそうこ(書庫)から本をとりよせてお客さんにとどくまでを見に行きました。カウンターで受け付けた用紙(レシート)はカプセルに入れて地下へ送ります。地下の書庫は広くて本だなだらけ!本だなは何本あるか数えた人もいました。本だなは上から下までぎっしり本がつまっていて、重そうです。すばやく本をさがしてお客さんにわたすため、係りの人は走り回っています。

とり出した本はまとめて大きな茶色の箱の中にいれます。ベルトコンベヤーのような機械で書庫から出て行きました。このあと建物の中を通って、上のカウンターへ運ばれていきます。みているとちょうど3階のカウンターの後ろのかべから先ほどの箱がでてきました。中身をたしかめてお客さんにわたします。最初にうけとってからわたすまで、10〜15分かかります。

100年以上前の古くて大切な本は、特別な書庫(貴重書庫)にしまわれています。本は暑いところやむしむししたところをきらいます。ここは温度や湿度が管理されていて、本がいたまないように保管されています。和とじといって、糸でつづった本がたくさんありました。ピクニックシートぐらい大きくて机でひろげられない地図もあります。この部屋の本は貸出しやコピーができません。


目に障害がある人に対してのサービスをする部屋をみました。点字の本もみんなさわってみました。表紙には何の本なのかわかるように文字がかいてありましたが、中は真っ白でぼつぼつがたくさんあるだけです。何がかいてあるのか指でさわってもわかりませんでした。このほかに、本を読みあげてくれるサービス(対面朗読)や録音CDをつくったりするサービスもしています。


最後に、愛知県図書館から県内の市・町・村の図書館へ本を配達する部屋へいきました。住んでいる町の図書館から愛知県図書館の本をとりよせることができます。みんな、自分の住んでいるところの図書館の名前がかかれた箱をさがしました。読みたい本が近くの図書館になかったら、本がある図書館からとりよせてくれるのでぜひ相談してみてください。

参加者の皆様、どうもありがとうございました。

☆☆☆☆☆参加者の皆さんの感想です☆☆☆☆☆

・「バーコードでぴっとやったところがおもしろかった。むかしの本がすごかった。」(1年生)
・「(一番おもしろかったのは)本をいろいろな階へおくるきかい。」(3年生)
・「目の見えない人のへやはいろいろ工夫してるなと思った。」(4年生)
・「クイズが楽しかったです。ふだん入れないところへ入って解説もしていただいて子どもより大人のほうが楽しんでしまいました。また参加したいです。」(保護者)
・「普段利用しているだけではわからない図書館の働きが見えてきてとてもおもしろかった。」(保護者)



●としょかんでしらべよう

小学生向けのしらべかた講座は今回初めて開催しました。まず、第1回のようすをお知らせします。第1回(7月25日(水))の テーマは「たんじょうびはどんな日?」。じぶんのたんじょうびがどんな日だったのか、図書館にある古いしんぶんでしらべてみよう!おとなのしんぶん(しゅくさつばん)をつかいました。参加者は参加する小学生と保護者も含め15名。
  

最初に新聞を読んだことがあるか聞くと、読んでいる子は少ないようです。まず、本物の新聞を使って、新聞のしくみをまず解説しました。政治や経済などの大きなニュースはまず1番上のページにのります。これを「いちめん」といいます。テレビ番組の予定表は1番後ろのページが多いです。また、事件や事故などの報道は最終ページから1つ前のページにのります。4コママンガや子どもの詩がのっている場所もあります。

今の時代、ニュースはテレビやインターネットでわかるし、テレビの番組表はデジタル放送でわかるし、天気予報はスマホでみるし、新聞を読まないということも多いのではないでしょうか。でも、ちょっと前のことを知りたいとき、意外にわからなかったりします。そんなとき、新聞ならば紙に残っているので、昔のことも当時のままばっちり読むことができます。!

新聞が1ヶ月分まとまっている本から自分のたんしょうびを見つけるのがまず大変。次に「漢字の読み方や意味がわからない」「政治とか経済とかむずかしい!」という声が。低学年から高学年まで、いろいろな子がいます。ここはつきそいの保護者の方々の出番です。「あなたが生まれた日は、こんな事件があった」「総理大臣はこの人だった」「とっても暑い日だった」など、お子さんとじっくり語り合っている様子でした。

今回は新聞をただ読むだけでなく、大事なポイントを表にまとめてみました。曜日、天気、トップニュース、自分のすんでいる地域のニュース、テレビ番組、自分が気になったことなどが表にしてみるとわかりやすくなりました。全部で1時間半のコースでしたが、みんな時間内にまとめることができました。

さて、第2回(7月27日(金))のテーマは「かんきょうもんだいについて しらべよう!」。テーマがむずかしかったのか応募がやや少なめでした。児童図書室の本をつかって、調べてから紙にまとめます。みんなには、何をテーマにするか前もって決めてきてもらいました。「かんきょうもんだい」「せつでん」「ぜつめつきぐしゅ」などいろいろなテーマがありました。

まず、図書館の本のラベルのひみつや本だなのならびかた、コンピューターでのさがしかたをきいてから、本をさがしました。それぞれのテーマにあった本をさがすのに苦労していました。でも、みんな1冊だけでは満足しないで何冊もさがしにいっていました。自分でさがせない場合は、スタッフにききながらいっしょにさがしました。

何を書こうかなやんでなかなかかけない子もあり、書きたい事がいっぱいあってなやんでいる子もあり、みんな苦労してがんばってまとめました。文字だけでなく上手に絵を書いてまとめている子もいました。終わったあと、まとめたものは夏休みの間図書館のロビーにはりだしました。

参加者の皆様、どうもありがとうございました。

☆☆☆☆☆参加者の皆さんの感想です☆☆☆☆☆

・「じぶんのうまれたひのようすがわかった。」(1年生)
・「むかしのしんぶんがおもしろかった。」(3年生)
・「子どもに新聞について分かりやすく説明していただきまして感謝します。」(保護者)
・「テーマにあったほんをえらぶことができた。」(3年生)
・「改めて本を使って調べることができました。」(保護者)


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