デーヴィッド・クレッシー 著 ; 加藤朗 訳 -- あけび書房 -- 2024.1 -- 575.9

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 場所 棚番号 請求記号 資料コード 貸出利用 状態
本館 4階自然 Map 10 /575.9/クレ/1214556 1112145560 閲可 貸可 協可

資料詳細

タイトル 火薬の母
副書名 硝石の大英帝国史 : 糞尿と森が帝国を支えた
著者 デーヴィッド・クレッシー 著 ; 加藤朗 訳  
著者標目(個人) Cressy, David ,著者
出版地 東京
出版者 あけび書房
出版年 2024.1
ページ数 230p
大きさ 21cm
一般件名 火薬類 , 硝石 -- 歴史
内容紹介 内容紹介(長文) :  ウクライナ戦争では、ウクライナはもちろん、ロシアも兵器の調達に苦労している。兵器調達の苦労は今に始まったことではない。16世紀に銃砲が本格的に実戦に使用されるようになってからは、各国とも銃砲そのものよりも、火薬なかんずく火薬の主成分である硝石の調達に苦労した。筆者クレッシーも指摘しているように、硝石は現代のウランにも匹敵する重要戦略物資である。 ウクライナへの兵器の供与、ロシアへの兵器の禁輸など、両国への国際的な武器移転の動向が、国際関係のみならず各国の国内政治も大きく変化させている。戦車や戦闘機など兵器の移転ばかりに目を奪われがちであるが、両国ともより深刻なのは砲弾の不足である。弾が無ければ、戦車も戦闘機もなんの役にも立たない。戦車も戦闘機もない19世紀以前の戦争では、砲弾、火薬そして何よりも火薬の主成分である硝石(硝酸カリウム)が戦争の帰趨を決したのである。イギリス、フランス、プロシアなどヨーロッパ諸国は血眼になって硝石を確保しようとした。その硝石の争奪が、現在のウクライナ戦争における武器移転同様に、ヨーロッパの国際関係や国内政治に大きな影響を与えた。 詳しくは、本文に譲るが、本書は決して歴史書ではない。現代にも通ずる、国際政治の教科書とでも言うべき作品である。ウクライナ戦争は、アルマダの海戦、七年戦争、ナポレオン戦争など火薬の調達が裏面史であったヨーロッパの過去の大戦争にも通ずる砲弾の調達をめぐる戦争である。 戦争の本質は、今も昔も変わらず、クラウゼヴィッツのいう「物理的暴力」である。そしてこの戦争の本質である「物理的暴力」をもたらすのが、「火薬の母」硝石なのである。(「訳者まえがき」より)
ISBN13桁 978-4-87154-250-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
分類番号 575.9