三好範英 著 -- 草思社 -- 2022.12 -- 319.386038

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本館 4階社会 Map 31 /319.38/ミヨ/1205643 1112056433 閲可 貸可 協可

資料詳細

タイトル ウクライナ・ショック覚醒したヨーロッパの行方
著者 三好範英 著  
著者標目(個人) 三好, 範英 ,1959- ,著者
出版地 東京
出版者 草思社
出版年 2022.12
ページ数 307,4p
大きさ 19cm
場所件名 ウクライナ -- 外国関係 -- ロシア
内容紹介 内容紹介(長文) : 本書は2022年2月24日に起こった「ウクライナ侵略」の背景を描き、その原因や影響を考察したノンフィクションである。著者は読売新聞のべルリン特派員を10年近くつとめ(現在はフリー)、『ドイツリスク』(光文社新書)で山本七平賞を受賞しているドイツ通のジャーナリストである。今回、戦闘地そのものには取材できなかったがウクライナ西部の国境の街リヴィウや隣国ポーランドなどを著者は実際に訪れて取材している。また過去に何度もウクライナに取材したことがあり、とくにクリミア併合のあとの2015年にドンバス地方の内戦地で義勇軍の取材をしている。この戦争により理想主義で夢見がちだったドイツが覚醒し、大胆に政策転換したことに著者はまず驚いている。ドイツ内部にあったロシアの民主化への甘い期待は裏切られ、経済的なつながりが平和を生み出すと考えられたメルケルにいたる戦後の融和策は抑止策へと変化した。またそれに増してポーランドやバルト三国、北欧の2国などの抱える歴史的な恐怖心はすさまじい。ウクライナも含めて、第二次大戦でのナチドイツと共産主義ソ連の戦いに翻弄された過去がこの戦争には色濃く反映している。このあたりの各国の微妙な立ち位置を描く著者の分析は見事である。つまるところポストモダンな西欧のリベラリズム(環境主義、エネルギー問題、過激な文化運動、移民政策など)が社会に分断を生み出し、ロシアに侵略の口実を与えたというのが著者の指摘の一つでもある。最終章で著者は日本は明日のウクライナかドイツかポーランドかと問いかけている。日本も覚醒せよということなのかもしれない。
ISBN13桁 978-4-7942-2622-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
分類番号 319.386038